グレードレース

【第123回生・第124回生卒業記念レース】松井優佳が史上7人目となる完全優勝の快挙! 女子決勝 戦い終えて 

2023/03/02

3月1日(水)から2日間にわたって日本競輪選手養成所では卒業記念レースが開催された。女子決勝レースは松井優佳が史上7人目となる完全優勝で124回生・卒業クイーンの称号を手にした。


【決勝 結果】




順位 氏名                府県   決まり手  着差

優勝・松井 優佳  (まつい ゆうか)  大阪   捲り        (B)

2位・谷元 音羽  (たにもと おとは) 鹿児島  マーク   1/2車輪

3位・五味田 奈穂 (いつみだ なお)  千葉   先行    3/4車身(H)

4位・竹野 百香  (たけの ももか)  三重         1車輪

5位・神戸 暖稀羽 (かんべ ののは)  北海道        3/4車身(S)

6位・熊谷 芽緯  (くまがい めい)  岩手         1/2車身

7位・羽野田 愛花 (はたの あいか)  大分         3/4車身


 神戸がスタートを取って、初手は神戸-五味田-松井-谷元-羽田野-竹野-熊谷の並びで周回。残り2周赤板で動きはなく、打鐘手前から2番手五味田が前との車間を空けて一気に飛び出して先行態勢へ。ホーム線を通過すると6番手から竹野-熊谷が上昇すると、3番手の松井が併わせて踏み上げて谷元が追走。バック線の手前で松井が逃げる五味田を捲ると、そのまま力強く押し切った。2着は谷元、3着には五味田が逃げ残った。


共同インタビュー 

▼優勝 松井 優佳


――決勝レースを振り返って

五味田候補生が先行するとは思っていなかった。迷ったけど、仕掛けを見送ってバックにかけて仕掛ければ負けない自信はありました。

後ろから竹野候補生が来ていたのも見えていたし、自分で踏んだ方がいいと思ったタイミングでいけました。


――史上7人目の完全優勝についてご自身でどう感じますか?

あまり実感はないですね。師匠の陶器(一馬)さんには「やるからには1着を目指してこい」と言われていた。自分は自信が持てないタイプですが、卒記クイーンとしてどっしり構えて頑張っていきたいです。


――プロフィールの友人の欄に116期である山口伊吹、藤田まりあと記載されていますが、どういった存在ですか?

高校時代に自転車競技の繋がりで交流がありました。自分は大学に進学し、二人は競輪選手の道へ。二人の活躍を見て、私も競輪選手になりたい気持ちが強くなった。

以前、一緒に買い物へ行ったときに二人はたくさん買い物していた。自分も稼いで欲しいものをたくさん買いたいと思います。

また、デビュー後は二人に負けないように自分も食らいついていきたいです。


――ナショナルチームや自転車競技の活動はどう考えていますか?


今年は鹿児島で国体が開催される。高校、大学時代を鹿児島で過ごしたので出場できればいいなとは思っています。

ナショナルチームの活動は脚力がないので、チャレンジできるかどうかは分からない。でも、タイムを狙って頑張っていけたら。


――デビュー後はどういった走りをしていきたいですか?


自分の自信があるところからしっかり仕掛けて、最後まで頑張ります。ぜひ応援してください!


▼2位 谷元 音羽


 小学校からトライアスロンを始め、その中でも自転車が一番好きだった。高校から本格的に自転車競技を始めました。

兄(奎心)が競輪選手になった姿を見て、より一層と選手になりたい気持ちが強くなり、選手を志しました。


決勝レースは初手からいい位置が取れたので、自分のいけそうなところから全力でいけた。2日間を通じて全力を出し切れたと思います。

児玉碧衣選手のようにどんな展開からでも勝つことができる選手を目指して頑張っていきたいです。


▼3位 五味田 奈穂


 順天堂大学では陸上競技を続けるつもりでいたが、入学する前に自転車競技部の監督さんに声をかけてもらったのが自転車競技との出会いです。

出身は埼玉県ですが、大学も千葉でしたし、千葉の選手として恩返しがしたいと思って千葉登録を決めました。師匠の野口裕史さんは大学の先生との繋がりで紹介していただいた。


決勝レースは先行しようと決めていた。竹野候補生も先行する気でいたので、先に動かないといけないと思って仕掛けました。今ある力を発揮できたと思います。

同じ大学出身の加瀬加奈子選手の先行スタイルは意識しています。デビュー後は自分からレースを動かしてペースに持ち込み、絶対的な強さで勝てる選手を目指して頑張ります。