FⅠ&FⅡニュース

一回り成長した 町田太我

2023/02/25

高知競輪 最終日 9R 6番車

 

町田 太我 選手

 

記者「前回の静岡から調子を戻していますね。」

 

町田「フレームを前のヤツに戻したんですよ。」

 

記者「それだけで?」

 

町田「特に追い込んで練習をやったってのもないし、フレームですね。」

 

記者「昔のフレームはどんな特徴が?」

 

町田「ハンガが上がっているので、ダッシュが良くなったんですよ。出脚が良くなって、その分踏み込まなくてもよくなって、道中の脚を温存できる。そうしたら最後の踏み直しが効くようになった感じです。」

 

記者「永らく低迷していたけど、今気付いた?」

 

町田「本当に気付くの遅かった~()。もったいなかったですね。フレームを戻せばすぐだったのに()。」

 

記者「今節はG1で相手も強力だけど逃げ切ったり、以前よりもパワーアップしているように見えるし、仕上がっているように見えます。何か他に変わったことは?」

 

町田「調整方法ですかね?松浦(悠士)先生と大川(龍二)先生にメニューを考えてもらって一緒に調整してきました。コンディションはめっちゃ良いです。それと低迷していた時は練習が全然楽しくなかった。今はめっちゃ楽しく練習できるようになったんですよ。」

 

記者「それはフレームを変えて自転車が進むから?」

 

町田「気持ちの問題ですかね()。練習は違うフレームで重くて進まないんですよ。だから、本番でこのフレームだと軽くて進む。レースが楽しいです。」

 

記者「初めてGⅠで準決勝を走ってどうでしたか?」

 

 

町田「僕はチャレンジャーの立場だったし、すんなり決勝に乗れるとは考えていませんでした。だからリラックスして走る事が出来た。内容も自分に出来ることはやれたと思います。このレースで僕に足りないのはトップスピードって事が分かったのも大きいですね。世界の脚と戦えるようになるにはスピードの強化。そこが今後の課題です。ここを走れた事で上のクラスとの戦いも見えてきました。」

 

記者「このクラスでプレッシャーを感じると思ったけど、リラックスできたんですね。」

 

町田「ホームくらいで屋台かな?ソーセージを焼くような臭いもしてたんですよ。それに気付くくらい落ち着いていました()。」

 

記者「この全日本選抜もあと1日ですね。」

 

町田「最後まで気を抜かず、全力で行きますよ!」

 

 

 

嫌々やっていた練習が、楽しみながら出来る様になり身に付く練習に変わった町田。本人も手応えを感じているようで終始、笑顔が絶えない。今後の課題も見つかり、また練習に身が入るだろう。今節だけでなく、町田が「大物食い」に化けそうだ。