アオケイ・小田競・中部競輪・競輪研究4紙合同の競輪サイト
松戸競輪場の「富士通フロンテック杯 (FⅡ)」は25日に最終日を迎える。A級決勝12レースを走る邊見光輝に話を聞いた。
本格化した邊見はただ、ただ強い。初日予選は正攻法から突っ張って3周逃げ切り。準決勝は地元の須藤悟に渡辺秀明を従えての一戦、メインレースに抜擢された。同期の疋田力也を叩いて、山本修平を捲らせずと力強い逃げ切りを披露した。
検車場でレースを見守った選手たちからは感嘆の声がもれる。初日に連係してワンツーを決めた大崎和也も「何度か連係はあるけど、邊見君はまた一段と強くなっていた。マークするたびに成長を感じるし、北日本を代表する自力選手を目指せる逸材」と大絶賛。
周囲からも一目置かれる新鋭は「松戸は初めてだけど、走りづらさはないですね。初日よりも余裕はあったし、力さえ発揮できれば押し切れる自信はあった」とニッコリ。「人気を背負っても緊張やプレッシャーを感じることはない。自分の走りをするだけなので」とひょうひょうとした様子で話す。
決勝は同期の菅野航基と格上・尾形鉄馬と話し合い、邊見が前回り。「塚本(瑠羽)さんとは初対決。向こうの結束力も高そうだし、バチバチですね。自分のやることは変わらない、力を出し切るだけ。自分を含めてラインから優勝者を出せるように頑張ります!」。
“へんみちゃん”と可愛らしい愛称で呼ばれる一方で、走りはケレン味ない豪快な自力戦と迫力満点。乗りに乗る邊見から今後も目が離せない。