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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で17日から「PIST6 ChampionShip2022-23」EXTRA STAGEラウンド3が開幕する。初出場の荒川仁に話を聞いた。
荒川は121期生として昨年7月に競輪選手人生が始まるも、本格デビュー戦となった函館の初日は無念の落車棄権。9月に怪我から戦線復帰を果たした荒川は同期に追い付け追い越せと、年末にA級2班へ特昇。1、2班戦初陣の新年一発目の取手で完全優勝を達成し、ポテンシャルの高さを見せつけた。
そんな地元期待のルーキー・荒川がPIST6に初参戦。「高校時代は自転車競技部で、以前の500バンクだった千葉競輪場で練習していました。形は変わったけど、こうやってまた走れるのは感慨深いものがありますね」と笑顔。
続けて「久しぶりの競技ですが、前検日前日にバンクで練習した感じは良かったです。目標は優勝、戦法はこだわらずに臨機応変に走りたいと思っています」と意気込んだ。
明治大学2年時(2018年)に出場した全日本学生選手権トラックで、荒川はスプリント予選200メートルタイムトライアル『9秒992』を記録。当時の学連新記録を打ち立てた。
ちなみに、この記録は学生男子フライング200mにおいて『歴代5位』にあたる。(歴代1位は荒川と同期の中野慎詞が2020年に記録した9秒72 )
注目を一身に浴びた荒川のタイムは10秒484。これには本人も「9秒台は難しくても、10秒2ぐらいは出したかった…」と首をかしげ、「初めての参加で前検日の流れや段取りが分からず、スムーズいかなかったのが影響しているのかも。レースで力を発揮したいと思います」と気持ちを切り替える。
「ダッシュが得意なので、スピード感ある走りを見てほしい」と自分のストロングポイントをあげてくれた荒川は、ナショナルチームに在籍していた実力者。競技経験が豊富だけに期待せずにはいられないし、初参戦初優勝を成し遂げても誰も驚かないだろう。