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初日は6番手からの快速捲りで1着奪取の森川康輔は「上がりはせめて11秒8くらいが出ていてくれれば」と語っていたが、実際には11秒5と上々のタイムに「結構出てましたね」とニッコリ。
「1センターくらいから踏んで2コーナー過ぎでは良い感じでスピードが乗っていましたし、最後も踏み直せていました」と感触も良さそう。
ただ森川は以前にはナショナルチームに所属しS級でも活躍していた選手。正直、A級予選を走っている姿は物足りない。
「そうなんですよね。準決がひど過ぎて、こんなだし。去年の12月から予選スタートが定着しちゃって…。腐りそうになったけど、同級生の志田(龍星)から『腐るなよ』と厳しく言われたのが逆に救い。志田とは岐阜第一高校以来の仲。自分は高校を卒業してすぐに養成所に入ったけど、アイツは朝日大学を出てから、こっちの世界に来たけどメチャクチャ強くなって戻ってきましたね。志田以外にも山口兄弟とかイケイケの練習仲間が揃っているので、自分もこのままでは終われないですよ。最近のこの体たらくは単純に練習量が足りていないって自覚していますが、恵まれた仲間の助けを借りながら徐々に練習はできている。また上を目指したいですね。まずは今期で来々期のS級点をしっかり確保して、来期は特進でもできればくらいの余裕を持って臨みたい。その為にも、久々に今回は準決を突破して足がかりにしたい」と、いつになくやる気のある表情。
去り際にふと、着ていたTシャツを見ると、茨城の吉田3兄弟のTシャツが。「これは有希から貰ったもの。吉田昌司と同期なので、吉田兄弟とも仲良くさせてもらっていて練習のアドバイスも貰ったりもしていますよ」と教えてくれた。周囲の助けも借りながら走る森川の復活劇を見たい。