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今回の取手競輪場(スピードチャンネル・スカパー杯)でも存在感を見せているのが伊藤京介(129期・三重)。
今年8月に特別昇班した129期の中でも注目選手の1人だ。
「学生の頃に国体で走ったことはあるが、プロとしては初出走」となる取手競輪場での
レースは、初日、2日目と堂々の1着で、飛ぶ鳥を落とす勢いで決勝に駒を進めている。
その伊藤の強さをさらに底上げしたのが、今月上旬に行われた静岡県での新人訓練だ。
3日間息切れが止まらない過酷なトレーニングをこなし、「さらなる成長のカギ」となった。そのおかげで準決勝では、「少しこわばってしまい後手に回ってしまう場面もあったが、焦らずしっかり捲れる体制を作れた」とペダルを踏み込んだ時の感覚には確かな手応えを感じている。終盤の捲りも訓練の成果のようだ。
そして、迎える決勝戦。伊藤が意識していることが「俯瞰力」だ。
準決勝では、少し視野が狭くなってしまった場面があったようで、強者が揃う決勝では、
「俯瞰することが大事で、もっと視野を広く持って走りたい」と話す。
その俯瞰力。一歩引いてレースに臨むというところに一役買っているものがある
“カメラ”だ。
「元々は自分の体の動きやペダリングのクセなどを客観的にチェックするために、カメラを使い始めた」そうで、伊藤のSNSには練習の様子を撮影した動画も投稿されている。
迫力あるその動画に映る動きや顔つきなど360度自分を研究することで、走りをさらに進化させているのだ。
その俯瞰力を発揮するレースが間もなく行われる。
混戦必至の決勝で伊藤は「単騎」で勝負に挑む。
訓練や日頃の練習の成果を武器に、目の前の攻防だけに“ズーム”するのではなく、画角を“引き”にしてあえて一歩“引いた”位置から展開を見極めることで、
レースをうまくコントロールできるのかもしれない。
ちなみに、「少し余裕が出たら風景とかも撮りたくて、本格的な一眼レフを買いたい」そうだ。カメラの世界にはまりつつある伊藤は、これからどんな俯瞰力を披露してくれるのだろうか。