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菱田浩二「ターニングポイントを越えて」
所違えど平安賞の主役は京都勢。今年初めてその一角に加わった菱田浩二が嬉しい記念初勝利を挙げた。
開催3日目の6レース、積極自力が揃った一戦で目標の田中大我が奮戦。主導権奪取こそならなかったが、その頑張りのお陰で好位を確保した菱田が直線悠々と抜け出し1着に。
共同インタビューでは開口一番「平安賞どころか、たぶん、記念初勝利ですよ」と嬉しそうな表情を見せた菱田。
「中団理想だったがタイミングで前になり、田中君に申し訳なかった。彼が突っ張り含みで強めに踏んでくれて展開が向いた。自分はたまたまですよ。とにかく、田中君のお陰です」とレース内容に関しては反省も口しつつ、後輩の頑張りに賞賛を惜しまない。
今年デビュー16年目にして初めてS級にたどり着いた苦労人。4年前の今頃はチャレンジ戦で新人相手に真っ向勝負を挑んでいた。
「あそこがターニングポイントでしたね。このまま追い込みに変わっていくのかなと思っていたけど、自力のまま越える事が出来た」
逆境を乗り越え一段と力強さを増した自力。初のS級戦でも己のスタイルを貫き、B数は常に二桁回数と徹底型として存在感を放っている。
ただ、今節は3日間とも人の後ろの番組。年齢的にも同地区の若手に任せる競走は増えていきそうだが…。
「その時々でのタイミングですね。若手の自力が居る時は任せますよ。でも、自分は自力なので」
愚直に風を斬り続けてきた男に漸く吹いた追い風。最終日は自力の番組。思う存分出し切って貰おう。