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久米良選手に広島記念の並びについて聞いてみた
記者「広島記念の決勝の並びの事を詳しく聞きたいんですが?」
久米「僕らは走るのが仕事なので本当は話したくないんですよ。」
記者「あの並びの真相をファンもそうだし、周りの記者からも僕がよく聞かれるんですよ。もしよければ教えて貰えませんか?それが元となってファンも今後の車券戦術に役立つと思うんです。」
久米「そういう事なら。まずメンバーは(原田)研ちゃんと犬伏。徳島で連係なら犬伏-原田-僕が普通でしょ。もちろん僕も研ちゃんがノダゲンスタイルを宣言していなかったらそうするのが当然だと考えている。だからあの時、ずっと宣言を撤回しなって説得していたんです。僕も犬伏と研ちゃんのどちらかを選ばないといけない状況なんて嫌ですから。でも研ちゃんの意志は固かった。本人も内心は連係したかったんだと思うんですよ。でも今はまだ中途半端だと言って自分の意志を貫いた。そうなると僕がどちらか選ばなきゃいけない。本当はどっちにも世話になっているし付きたい。そうなった時に今後の徳島でのラインを考えて僕は犬伏の番手を選びました。理由は本来なら犬伏-原田-僕で並んでいるはずだけど、研ちゃんが一人でってなると番手の研ちゃんが抜けて、僕が繰り上がったって思って貰えれば。これはあくまで僕の考えでなった事。一人一人考えている『競輪道』が違うから僕が悪く思われるのは構わない。同じ徳島のメンバーでも違う意見もあると思います。準決で世話になった研ちゃんに付くべきだとか。でも僕なりに今後の徳島ラインを考えての結論だったんです。それと研ちゃんに対するメッセージの意味も込めて。あの宣言をしているって事はこういう事なんだよって。あまりないケースだとは思うけど、同県の自力選手が2人乗って別々でやるなら、その宣言している限りこうなるよって。」
記者「そういう事だったんですね。僕はそういう自分の考え(競輪道)を隠さず発信していった方がいいと思うんですが。ファンから誤解を招いたり悪く思われないためにも。」
久米「僕的には後付けの言い訳に聞こえるんじゃないかって嫌なんですよ。」
記者「それは受け取る方の捉え方であって、ちゃんとした考えがあったから、こうなったというのは発信するべきですよ。」
久米「僕も若い頃は好き勝手走っていましたから、偉そうな事は言えないんですよ。」
記者「それがあって今の考えでしょ?大事なのは今ですよ。」
久米「研ちゃんが宣言撤回して、徳島みんなで連係できるといいですね。僕は本当に後輩みんなに助けられてここまで来た。これからもみんなと一緒に上を目指したい。」
これが広島記念の真相。一般的な競輪のセオリーなら準決で世話になった方に付くが本当なのだろうが、ケースバイケース。その時のメンバーや状況によって変わるのも当然。久米も自分の競輪道とこれからの徳島ラインを考えての選択だった。