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今年最後のG1は、誰も予想し得なかった最低人気の“504番人気”の大波乱。阿部拓真のGI初優勝で幕を下ろした。バンクを包んだどよめき。まさに競輪史に残る大どんでん返しだった。
その偉業について、宮城の先輩でもある菅田は「まさかまさか、まさか。拓真は持っていますよね。G1の決勝に何度乗っても、獲れない人は獲れないですから」
“持っているか、持っていないか”
勝負の世界でしばしば語られる言葉である。
「でも、今年あんなに落車しても、めげずにやってきたじゃないですか。そのご褒美なんだと思いますよ、僕は。後輩たちにも夢を与えたと思います。根性はあるから!来年は大変な1年になると思うけど、頑張ってほしいですね」
菅田自身も“G1初タイトル”を渇望しているはずだ。報われる日が来てほしい。いや、必ず来る。北日本屈指のオールラウンダーとして、献身を重ねてきた日々は決して裏切らないだろう。