自転車競技

2025トラック世界選手権(チリ) 佐藤水菜、窪木一茂 メダル獲得会見

2025/10/30

 自転車トラック世界選手権でメダルを獲得した佐藤水菜(26歳)=神奈川・114期=が30日に開催地のチリから帰国し、都内で会見に出席。女子ケイリンでは大会連覇を達成。今年は女子スプリントでも銀メダルと2つのメダルを獲得した。

 

女子ケイリンで大会連覇、女子スプリントでは日本勢最高の銀メダルを獲得した佐藤水菜

昨年に続く女子ケイリン金メダルに「取れると思わなかった。昨年は良い位置にいられてラッキーな展開だった。今年は自分で駆けてゴール線を切るという理想とするレースができた。嬉しさは昨年の方があったけど、やりたいことができた満足感や成長を感じることが今年はできた」と充実の表情を見せた。

 

また、女子スプリントでは昨年3位から一つ順位を上げて2位となったが「テクニックも向上しているし、決勝のスタートラインに立てたことが嬉しかった。ゴール後には悔しさもあり、もう少し高みを目指したい気持ちが出てきた。ロスオリンピックまで2年しかないので、危機感を持って気を引き締めて頑張ります」と先を見据える。

 

今大会は男子オムニアムで銀メダル、自身4大会連続でメダル獲得となった窪木一茂

 会見には男子オムニアムで銀メダルを獲得した窪木一茂(36歳)=福島・119期=も出席。「優勝を目指していて自信もあったので、悔しい気持ちが強い。素直に喜べないってことは成長している証拠だと思うので、来年はこの悔しさをぶつけて金メダルを目指したい」と更なる活躍を誓った。

 

今回、チーム最年長の窪木はモチベーションについて「4年前に競輪選手になって刺激をもらっている。もっと上の年齢の選手が最前戦で戦っていて、そういう選手の背中を見ると、まだまだこれからだと思う。競輪も走る中で怪我のリスクはあるけど、海外のトップアスリートたちと世界で戦いたいという気持ちが続く限りは、自分もまだ成長できると思うので頑張りたい」と語る。

 

 コーチ陣の会見も行われ、短距離のヘッドコーチを務めるジェイソン・ニブレット氏は「来年は国際競輪(外国人選手招聘レース)が再開し、世界のトップ選手が日本に集まる。彼らのレースや練習を間近で見ることによって、日本チームに良い影響がもたらされることを願います」と期待を口にした。

 

 来年2月に開催予定のアジア選手権から新たなシーズンが始まる。トラック競技選手と競輪選手の二足のわらじを履く選手たちの活躍に、今後も目が離せない。

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