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KEIRINグランプリ2024におけるドーピング検査の結果により、ドーピング違反が判明して年内欠場中の北井佑季選手(神奈川119期)が10月7日に川崎競輪場で行われた「第52回南関東地区プロ自転車競技大会」の1kmタイムトライアルに出場した。(2月斡旋保留の処置、3月から3ヵ月斡旋停止、6月から1ヵ月斡旋しない処置、7月から半年間選手会による要請で自粛欠場中)
スプリント予選であるタイムトライアルが行われたあと、チームスプリント・4kmチームパシュート・スプリント準々決勝に出場する選手を除いて開会式が行われた。自粛欠場中である北井佑季も神奈川支部の一員として参加し、入場では笑顔を見せる場面もあった。


その北井は2年前の地区プロで優勝している1kmタイムトライアルにエントリー。1番目の水澤秀哉(千葉127期)が1分05秒465、2番目の丸山留依(静岡127期)が1分05秒844とルーキーが続けて好タイムを出すと上位の順位は変わらないまま11番目の北井の出番に。久し振りにお客さんの前で走る姿に終始大歓声が送られ、力強い走りで出たタイムは1分05秒844。なんと現状2位だった丸山選手と全く同じタイムとなったが規定により3位に。その後最終12番目に昨年優勝の日高裕太(静岡121期)が走ってそのまま3位で終了した。(最終200mタイムが丸山は12.972、北井は13.645)

走ったあとの取材では「タイム的にはそのときの天候などに左右されますし良く分からないがしっかり全力を出し切りました。歓声は聞こえたし嬉しかったです。この期間も平塚競輪場でしっかり練習しています。落車とかではなく、健康的な状態で約1年間走れないってことはほぼないことなので、今は年間通して計画的に練習が出来るとプラスに考えて出来る限りやっていきたい。」とのこと。
「復帰してほぼ最短で特別昇級しても出走本数や条件的に出場出来る可能性があるGⅠは寛仁親王牌と競輪祭の2つ。」と話していた北井はそこを目指しての地区プロ参戦となったが惜しくも3位で来年5月に武雄競輪場で行われる全プロ競技大会の出場権を得ることは出来なかった。
来年1月にはA級1班から復帰予定だが「その前にちゃんとした場を設けてファンの皆さんや記者の方、仲間にも話をしたい。長い期間公の場に出ないで今日走るということはそういう話にもなるとは思っていたし、走る前までには必ずそういった場をちゃんと作りたいと思います。」と語った。