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神山雄一郎氏 引退記念パーティーレポート

2025/05/19

 

 昨年12月に現役を引退し、今年4月から日本競輪選手養成所の所長に就任した神山雄一郎氏の「引退記念パーティー」が18日、宇都宮市内のホテルで選手や関係者ら約300人が集まり行われた。

あいさつでは「おかげさまで選手として36年間、走りきることができました。みなさまのおかげです。ありがとうございました。自分には過ぎるほどの競輪の成績を残せたと思っています。ひとつだけ、心残りがあります。選手になって、晴れやかなお正月を迎えたことがありません。それはみなさまもご存知かと思いますが…。競輪界最大のイベントであります『KEIRINグランプリ』を勝ちきることができませんでした。本当にひとつの悔いが残るところなんですが、今となってはこうしてネタとして使えていますので。本当にいい思い出となっています(笑)」と笑いを誘いながら、感謝を述べた。

 

また、所長として「一生懸命頑張る所存でございます。滝澤正光(前)所長が素晴らしい選手をたくさん輩出いたしましたので、そのあとに続く選手を育て上げたらと思います。自分の36年間の経験を候補生に全て注ぎ込んで、素晴らしい選手を育てていきたいです」と決意を新たにした。

最後には息子の煌士郎(こうしろう)さんから花束と感謝の言葉が送られると、この時ばかりは父親の顔となり固い握手を交わした。

 

 現役時代の通算成績は2931戦909勝。G1優勝は、歴代最多の16勝。競輪史に残る金字塔を打ち立てたレジェンド。

これからは指導者として後進育成に努め、“第2の神山雄一郎”を育てていく。

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