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川崎の初日が終わりました。
人気で決まったレースと波乱のレースが入り混じった結果となりました。
そんな初日のレース後から二名ピックアップ。
まずは初日特選二着も、逃げた脚が良かったこの人から
六レース A級準決勝 22:50発走 梁島 邦友 (117期 茨城)
「なんか走ってて重たかったですね。最後もきつくて番手の中島(将尊)さんに何とか残してもらった感じでした。身体なのか、バンクの寒さの影響なのか。もしかしたら車輪を換えて走ったので、それなのかもしれません。準決勝に向けてできる修正をして何とかしてみます。レースに関しては自分のやりたいことができたし、中島さんとワンツーなので。前回の落車の影響はないし、そこは大丈夫です。」
(明日は同県の伊早坂駿一選手と一緒です)
「自分から『前でやらせてください』とお願いしました。任せていただいたので、茨城でワンツー決められるように。いつも通り自力勝負で頑張りたいですね。」
後ろは自力型の大先輩。伊早坂選手を連れて実力を発揮できるかどうか、注目してください。
続いては負け戦から追い込みとしてベテランの域に入ったこの人
三レース A級選抜 21:38発走 丸山 啓一 (74期 静岡)
「鈴木(康平)君に『もっと落ち着いて、相手は早めに来ないから踏むのを遅らせてから踏んで』とアドバイスしてました。チャレンジ戦の時は早い段階から全力で踏んで行かれていたでしょ。だから踏むポイントを遅くすれば残れると思って。まだ今日は早かった。でも、自分の中で彼の力を過小評価してた。全然力はあるし、対戦相手にもよるけどもっと遅くから踏んでも良い。今日も僕が番手で仕事できたら止まっていたし、そこは彼に申し訳なかった。でも彼は一二班戦でももっとやれると思う。」
話は話題の早期卒業の新人の話になり…。
「松戸の市田(龍生都)君のレースですか?もちろん見ましたよ。彼の力からするとまだまだこんものじゃないでしょう。先に早期卒業をした太田海也君、中野慎嗣君、寺崎浩平君、菊池岳仁君たちと何ら遜色ない力の持ち主だと思います。お父さんの市田佳寿浩と息子同士が同級生と言うのもあって、高校生の時から、同じく自転車競技をしている留依(127期在所中)の応援をするときに一緒に見てたんですよ。その時から段違いでしたね。龍生都君が高校二年生のときに太田龍希(埼玉117期)君が三年生で凄く強かったんだけど、太田君を負かしてましたからね。お父さんと話しているときに彼に『競輪選手になるの?』って聞いたけど、そのときはあいまいな感じで迷っていた。そのあと大学に行って活躍して今や世界でもって期待の選手でしょ。凄いよね。」
続いて
「龍生都君はまだ緊張しながらレースをしているから、展開も組み立てもまだまだ。力だけで勝っているけど、だんだんと慣れてきて競輪ができるようになったら恐ろしい存在になると思うよ。早期卒業だからいま在所している127期の子たちのためにも頑張ってほしいですよね。」
息子さんの話になり…
「今、留依も帰省していてここに来る前も練習していたけど、お世辞抜きにあいつも学生でトップクラスだから強いですよ。大塚英伸(82期)の息子の大塚城も強いし、ほかにも岩辺陸って子もいる。他の子も強いし、実は静岡の層が厚くなりそうなんですよ。127期でゴールデンキャップがたくさん出たけど、全体的なレベルが高い。みんな逸材ぞろいですよ。その中でも龍生都は断トツだった。息子がいるからってだけではないけど、最近神山雄一郎さんが引退されて、かつての吉岡(稔真)さん、神山さんの両横綱の時代ではないけど、お二人のようなスターに一人でも多くなって競輪界を盛り上げて欲しいですよ。今度の新人は逸材の宝庫だと思うし、順調に成長してくれたら次世代を担う存在になってくれると思いますよ。」
丸山選手からいろいろお話を伺えました。127期生が楽しみだし、市田選手には彼らのよき目標として、頑張ってほしいですね。