グレードレース

【KEIRIN GRAND PRIX 2024】トリマクリ!開催展望

2024/12/19

いよいよ年末大一番!YOUNG GRAND  PRIX2024・GIRLS GRAND PRIX2024・KEIRIN GRAND PRIX2024開催展望!一発勝負の大一番!

今年のヤングGPの見どころは大きく二つ。まずは太田海也と中野慎詞の両五輪代表の再戦。昨年は太田が見事なスパートで優勝したが、中野も今回は自分がと昨年に増して強い気持で臨んで来そうだ。かなりのスピードバトルが期待できる。もう一つはラインの駆け引き。並びは想定も中野慎詞―大川剛の北日本、村田祐樹―纐纈洸翔の中部、太田海也―真鍋智寛の中四国、後藤大輝―東矢圭吾の九州に、山口多聞はおそらく単独での戦い。結果にどう影響するかはまだ分からないが、推理する上ではファンにとってはいいのでは。

何と言ってもオリンピックを沸かせた太田海也と中野慎詞の争いに注目したい。競輪復帰後の太田はとにかく主導権取りにこだわったレース。ここも風を切ってなおかつ押し切るレースを狙うのか、それとも渾身の力で捲りを狙うのか興味深いところだ。


 一方の中野もバックを取るレースが基本も、格下相手には突っ張り、強敵には展開に応じたレース運びをしている感じ。ダッシュ、地脚共に優れているので臨機応変な対応という点ではこちらにやや分がある印象。バランスがいいのでヨコの動きを出すかも。


 そして後藤大輝の動きも気になるところ。こちらは競輪一本で先行にこだわってきたタイプ。まだまだ発展途上もこれからの九州を背負って立つ存在なのは間違いない。周囲が出渋ると見るや一発大駆けを見せてくれそうで波乱を呼ぶかもしれない。

 

ファンにとってはおなじみのメンバーが揃ったガールズGP。いずれ劣らぬ実力者揃いも今年はオリンピックイヤー。やはり佐藤水菜に注目せざるを得ないだろう。五輪本戦では力を出し切れなかったものの、10月の世界選手権では女子ケイリンで金メダルを獲得と歴史に名を残した。GPでも連覇がかかっており、おそらくは圧倒的な支持を受ける中で、果たして自分らしいレースができるのかに本人ならずとも賭ける我々にもとても気になるところ。

先ほど紹介したようにやはり佐藤の実力が上と見る。競輪復帰後の連対率は100パーセント。勝てない理由を探す方が難しい。圧倒的なダッシュとスピードを持ち、競輪祭女子王座戦では他車との力をはかるように楽しみながら快勝を決めたのが印象的だ。


 逆転の一番候補は石井貴子か。出走本数があまり多くはないのだが決めるところは決めるイメージだ。接戦に強く、先行、捲り、追い込みと自分の展開を見極めて走り、最後には抜け出し勝ちをさらっていくレース勘は天下一品と言っていいだろう。


 そして忘れてはいけないのが児玉碧衣。前回の競輪祭女王決定戦では精彩を欠いてしまったが、ここは自転車はもちろん自分の心の全てを見直してレースに臨む。おそらくは駆け引きに関係なく、ここと決めた所で一気のスパート見せるのでは。

 

三年ぶりに静岡にGPが戻ってきた。時間をかけてバンク改修も行われ、選手たちからも走りやすくなったとのこと。お近くのファンは今年一番の熱いレースをぜひ本場に足を運んで見て欲しい。想定だがラインは眞杉匠―平原康多の関東に北井佑季―郡司浩平―岩本俊介の南関東、脇本雄太―古性優作の近畿、そして新山響平と清水裕友は単独での戦いになりそう。展開面ではおそらく北井の先行。これを別線が捲れるのかが最大の注目点となるだろう。ちなみに前回静岡GP覇者は古性優作。初出場にして単騎の戦いでVを決めた。

年間を通じての安定感では古性優作が上だろう。抜群の競走センスで自ら道をきりひらくことができるのが強みだが、脇本の番手を回れるのはかなりのアドバンテージ。スピードをもらって最後の直線ではタテ脚を爆発させて前団を抜き去るシーンが想像できる。


 勢いの良さでは眞杉匠か。圧倒的なスピードを武器にタテ攻撃を中心としたレースが予想されるが、イザとなればヨコの動きもこなすので位置取り争いになってもそう簡単には引き下がらない。思い切った分断工作や変幻自在な走りを見せてくれるかも。


 そして同県の北井佑季を目標にする郡司浩平も注目の一人。北井が持ち味を生かして主導権を取ってくれればチャンスなのだが、最近は二段駆け作戦もそう簡単には決まらない。どのタイミングで自力に転じて抜け出すかが重要になってくるだろう。

 

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