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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で1日から「PIST6 Championship」の「11月第1戦」が1日から開幕する。10月5日〜12日にかけてフランス・ルーベで開催された『UCI 2024マスターズ世界選手権トラック』のスプリント(40~44歳クラス)で見事、2年ぶり2回目の優勝を飾った伊藤信が凱旋。大会やフランスでの思い出について話を聞いた。
――初参加の2年前のロス大会以来、2つ目の金メダルです。
ロスはコロナ禍の影響もあって選手のエントリー数が少なかったし、強い人は数人ぐらいで。そういう面では今回、他の選手の走りを見ていても、油断できないというかピリッとした気持ちもありましたね。
――ロスとルーベ、2大会を走って違いなど感じましたか?
アメリカはパワーって感じだけど、ヨーロッパの選手は乗り方が上手い。力任せじゃなくて、ちゃんとスプリントしてるなって感じ。うん、レベルが高かった。
――ホルダー(スタート時に後ろで自転車をおさえる係)には、盟友・ブフリ選手(※)が務めていましたね。
連絡は頻繁にとっているけど、会うのは東京五輪以来だったので3年ぶりかな。準決勝の日に来てくれて。嬉しかったですね。酒が飲めない自分にノンアルコールのシャンパンを用意していてくれた(笑)。
(※)オランダ出身のレーサー。「短期登録選手」として競輪でも活躍。
――今年はマスターズに照準を合わせていましたが、6月(函館)に落車。怪我のアクシデントを乗り越えての出場でした。
(出場は)無理かなと思った。鎖骨、肋骨骨折にくわえて、右手の指3本の挫傷。大会までのプランも1回止まったし、今年は出ない方向で、と思っていた。だけど、コーチが「行けそうなら行った方が良い」と段取りをしてくれて。
――急ピッチで調整を?
9月頭までは迷っていたけど、ギリギリ間に合った感じ。そういったアクシデントもあったけど、その分、達成感があった大会ですね。
――市本隆司選手(50~54歳クラス)が銀メダル、元競輪選手の案浦攻さん(55~59歳クラス)で優勝。大活躍のチームジャパンでした。
同じクラスでみんなと戦うには「80歳プラス」というカテゴリーになるので、案浦さんには元気に長生きしてもらわないと(笑)。
――80歳オーバーの3人の対決、なんだか想像できてしまいます(笑)。さて、ロスでは大谷翔平選手の試合を生観戦。フランスでの思い出はありますか?
ベッタベタの観光ですよ(笑)。エッフェル塔にシャンゼリゼ通り、凱旋門、ルーヴル美術館に行きました。あとは駅にあるような普通のパン屋さんのパンがめちゃくちゃ美味くて。パン好きにはたまらなかったね。日本に帰ってきて、それだけが心残り(笑)。
――今回がPIST6凱旋レースということで、意気込みをお聞かせください。
早く皆さんの前で走りたかったし、中1日だけど追加を受けた。マスターズがあって、そこから競輪の競走も続いているので疲労は溜まっている状態。その辺りはお客さんには考慮してほしいな(笑)。とはいえ、頑張りたいですね。