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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で「PIST6 Championship」の「7月第3戦」が20日から開催している。 2日目のDAY2R 順位戦Bに出走する阿部架惟都に話を聞いた。
5月の函館記念の最終日に落車。そこから中61日の欠場期間を経て今シリーズで復帰。気になるのは落車の影響だが、「ケガは鎖骨骨折。鎖骨を折ったのは初めてです。直前に喘息になってしまったので、練習は3日くらいでバンクに入るのは1ヶ月ぶりなんです」と応えた。
そして迎えたタイムトライアルでは11秒136と過去ワーストの結果(ベストは10秒536)。「まさか11秒だとは…。2度見しました(苦笑)」とまさかの結果。初日の予選2走は4着、5着と着には絡めなかったが、共に先行策で後もう少しで確定板という走り。特に二次予選はペース配分さえ掴めていればかなり良い勝負になっていたくらい良い先行を披露していた。
「良かったときの感覚で踏めている。初日は着は悪かったけど、踏んでいる感じは良かった。これなら2日目も大丈夫そうですね」と好感触。前検日と比べると表情が明るくなったような気がした。
今シリーズが今期初のレースとなったのだが、1年のS級を経て今期はA級へ降級。期始めということで今期について聞いてみると「特昇かレインボーでS級に復帰したい。勝ちに拘りたいけど、もちろん逃げて押し切れるように」と話す。阿部はずっと先行で戦ってきたが、話の流れで何故先行を武器に戦うのか聞いてみたのだが「んー、どうしてですか。先行するのが好きだからですかね。でも、ずっと先行してばっかりだったから、先行できなかったときが…。特にS級に上がってからは逃げられないとなかなか…。次にS級に戻るときは逃げられなかったときでも対応できるようになりたいですね」と今後の課題についても教えてくれた。
勝ち上がりこそ失敗した阿部だが、レース内容は申し分ない。残りの2走も阿部らしい思い切った走りを見せてくれるはず。そして、すぐあとに控えている青森開催(7/26~28日)が現行競輪の復帰戦となるが、そこに向けてもここで弾みを付けたい。