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〈6月第3戦〉を制したのは最多優勝回数11回を更新した堀江省吾が堂々の逃げ切りがちを決めた。
決勝戦の並びは戸田洋平ー前反祐一郎ー堀江省吾ー依田翔大ー常次勇人ー鈴木伸之となった。鈴木が切った上を常次が叩いて先行態勢に入ろうとしたが、堀江がすかさず叩き返した。堀江の後ろのコースの依田がピッタリ巧追。堀江は出切ってからは良いスピードでゴールまで末良く逃げ切った。3着には叩かれ車間が空きながらも懸命に追った常次が食い込んだ。
最多優勝数の更新をしたわけだが、「(最多優勝を更新したけど)もう、ここまで来たら1勝1勝を大事にしたい。記録を達成したというよりは優勝できてよかったなという感じです」と控えめ。
レースに関しては「常次君が動いてくるのは分かっていたので、動いてから自分がどの展開、どのパターンで行けるのかなという感じでした。レースの展開を見ながらあまり深く考えないようにはしていました。余裕があったというと嘘になるけど、しっかり誰がどこで動いているか見えていたので、今までの経験を活かせたのかなと思います」と振り返った。
「恐れ多いですし、河端さんなど自分より連勝記録を残している方はたくさんいる。自分が一番強いとは思っていないけど、この結果は素直に嬉しい。今後も12回、13回と最多優勝数を伸ばしていきたいです」と堀江らしく控えめだが、また優勝したいという強い気持ちが伝わってきた。
今開催は前検日のタイムトライアルから「レースが詰まっていて、遠征も多かったのでまとまった練習ができていない。地脚が落ちていますね」と少々暗い表情を浮かべていたが、走るごとに調整していき、準決勝では「半周ずつ駆ける距離を伸ばせた。(準決勝は)2周駆けて踏み直しもできた」と表情が明るくなり、記者もホッと一安心した。
これからについて「PIST6は来月の11、12日の開催ですね。まずは休息を挟んで、そこから練習をしっかりしたいと思います。地脚が落ちていってしまっているので、徐々に上げていけたらいいですね」と意気込んでいた。