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【前橋競輪開設74周年記念 三山王冠争奪戦GⅢ】中109日の欠場を経て新田祐大が実戦復帰!

2024/05/31

前橋競輪場の「三山王冠争奪戦(G3)」が1日に初日を迎える。 一次予選8Rに出走する新田祐大に話を聞いた。

 岐阜・全日本選抜での誘導員早期追い抜きのペナルティで3ヶ月以上の欠場となっていた新田祐大。レースは今回の前橋記念から復帰だが、全プロ競技大会の1kmタイムトライアルで一足早くお客さんの前に姿を現していた。やはり、待っていたお客さんは多く、新田の順番が来ると新田への応援の声が飛び交っていた。

「競技は競輪と違って、ずっとレースが動いている。自分が出場した1kmタイムトライアルは一般の人からすると見ていてもつまらない(苦笑)。それでも、声援をもらえたのはうれしかったし、またこういう場で走りたいなと思えました」と話した。

 そして、皆が気になっている欠場中についてに話が移る。「トレーニングはナショナルチームと一緒にやっているので、ほぼナショナルと同じものをやっています。ここ(前橋記念)にピークを持っていくというよりは、ナショナルチームと同じスケジュールでやっているので、(ナショナルの)試合にピークを持っていくような感じですね。緊張感がある中でやれたし、良いトレーニングはできたと思います」と話した。

 全プロの際にも感じたのだが、体つき、顔つきが変わったような? きがしていたのだが「ナショナルのチームメイトでもある長迫吉拓と一緒に生活をしているのですが、彼がオリンピックに向けて体をコントロールするというので、自分も同じ気持ちでやろうと体脂肪を落としたんです。体の感じが変わったことで、競輪でも結果を出せればと思います」と裏話? を教えてくれた。

 最後は「レースの感覚が空いたので、以前に(F1で)7車を走ったときの感覚に近いかもしれない。久々でフレッシュな面もあるけど、忘れてしまっている部分も多い。走る前からしっかりイメージをして、レースで発揮できれば。前橋はドームでバンクコンディションが大きく変わらずに走りやすい。(初日は)山賀(雅仁)さん-大塚(英伸)が付いて4車になる。しっかりと自分らしい走りをしたいです」と淡々と話ながらもレースに向ける闘志はひしひしと伝わった。

 復帰を心待ちに待っていた競輪ファンの前で圧巻のパワーとスピードで他を圧倒するレースを魅せて欲しい。

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