ルーキー特集

【日本競輪選手養成所 卒業記念レース】宮本記者 イチオシ選手〈126回・中原 恭恵(なかはら やすえ)候補生〉

2024/03/05

126回・女子選手候補生

中原 恭恵(なかはら やすえ) 37歳

・出身 広島県東広島市

・出身大学 国立 千葉大学大学院

・師匠 斎藤 勝(53期・引退)

・登録予定地 広島県

ーー元々、ロードレースで東京オリンピックを目指していた経歴もあります。競輪選手になろうと思ったキッカケは?

「東京オリンピックを迎えるだいぶ前までは出られても出られなくてもそこで引退しようと思っていたんです。でも、いざ、補欠で出れずに終わったときにやりきれなかったことが大きかった。オランダで選手として2年間やっていた時期もあるけど、自分の力じゃ契約更新も難しくなったりというのもあったんです。人生は一度きりだしチャレンジしてみようと。国内でプロとして出来るのは競輪しかないなと思ったんです。今までやって来た『脚』もありますし、今まで18年競技をやって来て、たくさんの人の想いを肩に背負っているのも大きかったのかなと」。

 

ーー短距離は養成所に入ってからですかね? 長距離との違いなど、ご自身ではどう感じていますか?

「ウェイトを養成所に入ってからやりました。ロードのナショナルチームにいたときにもやってはいたのですが、重りを付けてやっていなかったんです。なので、競輪にとって必要なトレーニングをこの一年で学べたのはとても大きいですね。どうしても18年も持久系の競技をやって来て、急に速筋を使うような競輪に来たので、まだその力は付いていないなと記録会のタイムを見て頂ければ分かると思うのですがビリケツなので…(苦笑)」。

 

ーーご自身の持ち味はありますか?

「一瞬の力。1、2、3の力は弱いけど、その後の4歩目からの力は引けを取らないかなと126回生の競争訓練では感じました。タイムはビリでも在所12位を取れたのはそれと今までのレースの経験値も活きているのかなと思います」。

 

ーー卒業記念レースが始まりますが、それに向けての意気込みをお願いします!

「もちろん1着でも上を目指して決勝を目指していきたいと思っています。実は最後の競走訓練で先行をしたのですが、今まで先行で3着まで残れたことがなかったんです。そこで養成所で先行して3着に入れたことが一度もないままになってしまった。凄く悔しかったけど、自分よりも在所順位が高い候補生相手に力を出し切るレースが出来た。それが卒業記念レースでも出来ればいいなと思っています」。

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