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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で「PIST6 Championship」の「フォースクォーター・ラウンド39」が24日に最終日を迎えた。10度目の優勝を飾った堀江省吾に話を聞いた。
この男に死角なし。
決勝レースは、残り2周半で4コースの黒瀬浩太郎が上昇すると、滝本幸正、長尾拳太も続いて堀江は下げて3人で出切る。黒瀬が全開で駆けてハイペース戦に。最終ホーム、堀江は4番手から捲り上げる。届くか否や、直線で滝本と接触し絶対絶命のピンチ!に思えたが、黒瀬を交わしてVゴールを決めた。
「ギリギリでしたね、黒瀬君も最後までカカっていたので。1コースはやりづらさがあった。突っ張ったら後ろの鈴木浩太さん、徳田匠君の強い2人に行かれちゃうし…。黒瀬君の後ろで粘っても徳田君あたりの行き頃だし、引いて巻き返そうと。人のペースをもらってだったけど、良いスピード感だったと思う」と、その感触通り上がりタイムは10秒550を計測した。
「ただ、もう少しスピードが欲しいところではある。河端さんと戦うには…」と堀江に次ぐ優勝回数を誇り、現在7節連続優勝と無双中の河端朋之との戦いを見据える。というのも、この2人、直接対決が実現しそうで、年間ファイナルとして開催予定のラウンド43(3月30、31日)に出場が予定されている。
堀江は自身が持つ9回のPIST6最多優勝記録を『10』に更新したことに「V10は特別な嬉しさがある。でも、通過点だと思って今後も頑張りたい」と話す。
ここから真の王者へのロードが始まる。「この後は玉野記念、立川(F1)を走って20日間ぐらい空く。しっかり仕上げていきたい」と打倒・河端朋之に向けて闘志を燃やした。