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玉野競輪場の「ひろしまピースカップ(GIII)」は24日、最終日を迎えた。完全優勝で自身3度目のGIII優勝を飾った山田庸平に話を聞いた。
スタートを取った町田太我は、赤板前で上昇した野口裕史-大槻寛徳を出させて3番手を確保。と思いきや、打鐘前から町田がすかさず野口を叩いて山田庸平も続く。打鐘4角から皿屋豊-浅井康太が一気に仕掛けて、山田の牽制を乗り越え出切るが、中部3番手の山内卓也は離れ気味。そこへ山田が切り替えると、先に捲り上げた単騎の稲川翔を浅井がブロック。この空いた内を山田が掬って直線一気。自身3度目のGIII優勝を完全優勝で決めた。
――決勝レースをふり返って
スタートは中団から運びたかったけど、誰も出ないから前へ。そこから赤板で1回踏み出して中団を取って、仕掛ける流れは想定通りでしたね。でも、ジャン前から行くとは思わなくて、もの凄くてキツかった。何とか付いて行ったけど、ちょうど上ったところだったし、脚が削られてしまった。皿屋さんがホームで来たところは、仕事をして町田君を迎え入れたかったけど、自分の脚力が残っていなくて切り替えさせてもらう形になりました。
稲川さんも来ていたし、外も内も気にしていたので全然余裕はなくて。結構きつかったので、頭まで届くか確信はなかったですね。
――今年はどんな一年だったか
結果だけいうと、もの凄く良い年でした。松山記念(3月)で優勝して良いスタートが切れて、GIの決勝にも乗れたし、最後も良い締め括りができた。でも、ミスも多かった年でしたね。今回の優勝は、来年に弾みが付く優勝だと思います。
グランプリは、今年はそこまで意識していなくて。自分の中で安定させることが大事ですし、来年もちょっとずつ積み重ねて行けたら。
――GIタイトル奪取について
力がなくて弱かった自分が、今の位置で戦えているのが不思議に感じている。自分の中でちょっとだけ満足しているっていうところもあるんですけど、狙えるチャンスがあれば狙っていきたい気持ちはありますね。
来年は「自分の良さを見つけながら『これが山田庸平のレース』っていう走りができれば。そういうイメージを植え付けられるように」と自身にテーマを課した山田。もうワンランク上のステージへ、タイトルは手の届きそうなところにある。