グレードレース

KEIRINグランプリ2023開催展望

2023/12/18

今年も競輪界最高峰のレースに相応しい豪華メンバーが顔を揃えた。

高知・全日本選抜を奪取し、岸和田・高松宮記念杯、そして弥彦・寛仁親王牌と3つのG1を制覇した古性優作は充実した一年だったことだろう。更にGPを勝てば年間賞金獲得額3億円を超えるだけに偉業達成といくかどうかも話題に上ってくる。その古性とタッグを組むのは昨年の平塚GP覇者の脇本雄太だ。今年は西武園オールスターでの落車もあり、G1は無戴冠。ただ走る度に復調は示している。パワーは輪界随一と言えるだけに、状態さえ戻ってくればGP連覇の偉業達成へ。今年もこの近畿コンビがV戦線を引っ張ってこよう。

一方で清水裕友は昨年、GP出場を逃しS1に甘んじていたが、再びGPの舞台に戻ってきた。相方の松浦悠士は直前の別府記念決勝で落車の憂き目となったが、中国ゴールデンコンビはGPでは過去3度の連係実績。3度目の正直ならぬ4度目の正直とばかりに両者どちらかのVは十分。

前回の立川GP(2019年)でGPを制覇した佐藤慎太郎はまだまだ47才の年齢を感じさせない限界知らずの差し脚は定評あり。積極果敢な走りを身上とする新山響平がGP切符を手にしてきたのも大きな援護材料となってこよう。

更に単騎となりそうな眞杉匠深谷知広山口拳矢ももちろん軽視できない3人だ。

眞杉匠は西武園オールスターを吉田拓矢の引っ張りでG1初制覇を飾ると、今年最後のG1・小倉競輪祭では単騎戦だったが自らの力で2度目のG1を勝ち取り実力は本物だった事を証明。勢いに乗りGP奪取まで突っ走ってこよう。

G1の中でももっとも格式が高いと言われる日本選手権(平塚)を制しGPに名乗りを上げたのは山口拳矢。近況は低迷が続くが、ここ一番の勝負強さは侮れない。父(山口幸二)に続き、親子二代のGP制覇の夢が膨らむ。

17年の平塚GP以来の出場となる深谷知広30代となり、円熟味も増してきた。平塚では落車の憂き目に遭い8着(落携)となっただけに、リベンジといきたい。

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編集部