第65回朝日新聞社杯 競輪祭GⅠ 特別インタビュー 犬伏 湧也 選手

―――今年はG１の決勝に３度乗っています。手応えを感じていますか？―――

｢今年に入ってやれる感じが出てきました。去年は魅せるレースっていうかただ自分の走りをしていたけど、今年に入って勝ちを意識して走れるようになりました｣

―――何かきっかけはありましたか？―――

｢今年に入ってグレードレースによく呼ばれるようになって、９車に慣れてきたっていうのが大きい。やっぱり７車と９車じゃレースの流れが全然違う。やっと９車のレースに慣れて組み立ても考えらえるようになってきました。小倉（竜二）さんにも厳しく指導してもらって、やっと小倉さんの言っていた意味も分かってきたし、今まで僕のために言ってくれていたんだと感謝しています｣

―――デビューして上で戦うために変えたセッティングとかはありますか？―――

｢それはないですね。周りの小松島のメンバーと話して自分の乗りやすいように触っているだけです。そこはあまり意識していないですね｣

―――トレーニングで変えた事はありますか？―――

｢ロングを行くようにしています。そこは意識して変わりましたね。レースでも自分の勝ちパターンっていうのが確立されてきて、相手が踏んでいようとその上を行く。そのためには持久力を付けないともたない。意識してロングの練習を増やしてやっていますね｣

―――次は小倉の競輪祭です。タイトル奪取・ＧＰ出場・ＳＳ班も狙える位置にいますが、そこについてはどう思っていますか？―――

｢ＧＰ出場やＳＳ班はそりゃ欲しいですよ（笑）。でも、そこばかり考えちゃうと消極的になって自分の持ち味を出せずに終わってしまう。第一は決勝に乗る。そのために一戦一戦大事に走ることが先決だと思っています。大事なのは結果だけど、結果はあとから付いてくるものなので。みんな穫りたくて獲れるようなもんじゃないですからね｣

―――競輪祭だと地元勢に任されたりする番組もありそうですね。そういう時の気持ちは？―――

｢ありそうですね（笑）。後ろが九州でも他地区でも任せてくれてラインなら味方。そこは気にせず、僕の走りは変わらないですよ。そりゃ中四国での連係が一番安心感はありますけどね｣

―――中四国の中でも上のクラスだと小倉竜二、松浦悠士、清水裕友の３選手は特に連係が多いですよね。この３人に対する気持ちを聞かせてください。―――

｢小倉さんは一番気合が入ります。一緒の番組になった時は他とは違うやる気が出ます。松浦さんは器用なので安心感がある。裕友さんは僕に１回も離れたことないし、僕がダメでも自分で行ってくれる。特に気にしないでも勝ってくれる感じです（笑）｣

―――Ｇ１での戦い・もう一つ上を目指すにあたり強化しなければいけないポイントはありますか？―――

｢組み立てとメンタル！　どのレースでも一定に気持ちを強く持ってないと…。相手が強いところで戦うにはそこが大事。そうじゃないと潰れちゃいます｣。

―――最後に競輪祭に対する意気込みをお願いします。―――

｢この一年で僕も成長できた部分はあると思う。Ｇ１でも通用する走りもできるようになってきた。一戦、一戦、力を出し切って僕にできる最大限のレースを心掛けます。応援をよろしくお願いします！｣

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