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玉野競輪場の「周防国府杯争奪戦(GIII)」は2日、初日を迎える。12RのS級初日特別選抜に出走する稲川翔に話を聞いた。
前走の寬仁親王牌をふり返って「思っていたより走れなかった、体調は問題なかったんですけどね。自分がやってきたこと以上に、周りが強かった」と悔しさをにじませた稲川。
「毎回GIを走るごとに課題を持ち帰ってトレーニングをするんですけど、次走の競輪祭までに間に合う?っていうぐらい実力差がありましたね」と淡々と語った。
スピード化が加速し、タテ脚のないマーク屋は脱落していく時代。タテヨコに縦横無尽に走れる稲川だが、感じている危機感とは。
「タテがないと戦えない」とキッパリ。「タテがないと、まず付いていけない。練習も、ほぼ自力の練習です」。
近畿地区には脇本雄太、古性優作と絶対的なツートップがいる。その二人に千切れないこと、付け切ることがトップを制するには最も近い特急券だ。
稲川自身も「もう一度GIを獲りたいし、グランプリに乗りたい。どちらが先でも良いので、その目標を達成したい」と14年に優勝した高松宮記念杯以来の栄冠獲得へ意欲を見せる。
初日に連係する古性優作の存在について尋ねると「一番強い選手が身近にいるのは大阪勢にとって素晴らしいことだし、ありがたいこと。だけど、優作がどうこうじゃなくて、近畿は昔からみんなが高い意識を持って臨んでいる。だから、全体の士気は高いし、自分も取り残されないように必死にやるだけ」と言葉に力を込めた。