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千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で「PIST6 Championship」の「サードクォーター」が22日に開幕。準決勝A(4R)を走る太田真一に話を聞いた。
寬仁親王牌は古性優作が今年3回目となるGI優勝で幕を閉じた。その話題はPIST6の検車場でも。
今シリーズに参戦中の太田真一は2003年の寬仁親王牌の覇者。グランプリを先行逃げ切りで優勝、特別競輪では4回の優勝を誇る。果たして、太田は寬仁親王牌の決勝をどう見ていたのか。
「うーん、犬伏はちょっと待ってしまったね。北日本からすれば、犬伏が早めに仕掛けて諸橋が遅れたら番手にハマって、古性に併せてというパターンも狙ってはいたんじゃないかな。しっかりと中団を取った古性が流石だし、強かったね。(年間で)GIを3回も優勝するのは凄いこと。長い間、トップをキープし続ける慎太郎(2着)も大したもん」と称えた。
スピード競輪と化した今の時代、太田のように先行逃げ切りでタイトルを獲るのは難しいのだろうか。
「そんなことはない、ワッキーだって逃げ切っているでしょう。強い選手は勝つ。でも、逃げるのって苦しいんですよ。逃げと言っても、後ろを引っ張る逃げなのか、勝つための逃げなのか。先行選手でも、その選択を間違う人もいるし、そこがG1を獲れるか獲れないかの違いなんじゃないかな。俺?俺は先行するのが自分が勝つために一番ベストな戦法で、『勝つための逃げ』だった」と語る。
「最近は弟子や若い子らが強いし、そこに自分が付いて行くことができればね。今よりも上がれるチャンスはあると思うし、まだまだ自分も頑張らないと。太田さんもね、こう見えて昔は強かったんですよ、今の若い人は知らないかもしれないけど(笑)」と茶目っ気たっぷりに話す太田。
検車場では自転車と向き合い、後輩たちと自転車談義をしている光景をよく見る。そんな太田の自転車への情熱はとどまることを知らない。