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取手競輪「アオケイ×トリマクリカップ」は2日に最終日を迎える。A級決勝(12R)を走る木村佑来に話を聞いた。
「抜けない。最後までタレないし、本当に強かった」と木村佑来を絶賛したのは初連係の水書義弘だ。木村は前受けした原井剣也に飛び付かれないように赤板で叩くと、ペースに入れて押し切った。
前検日には「別線の警戒が厳しくて、自分のやりたいレースを簡単にはやらせてくれない。それで最近は捲りが多くなっているし、早めに仕掛けたい」と話していたが、初日特選は6番手からの捲り。
準決勝を終えた木村は「今日はしっかりと早めに仕掛ける事ができたので良かった。初手は原井さんが前を取るだろうと思っていたし、飛び付かれないようにだけ気をつけて。ホームの風が重くてタレるかなと思いつつ、キツかったけど2周から行った。その分、バックの追い風を利用して出切ってからもペースで踏めたと思います」と納得の表情。
決勝で初対戦となる地元のルーキー松崎広太について「連日、レースを見て強いのは分かっている。年齢は自分が下だけど、競輪では2年ぐらい先輩なので」と対抗心を燃やし、「自分の競走ができれば優勝を狙える」と完全優勝に向けて自信をのぞかせた。
北日本の自力選手としてけん引する渡邉一成は、注目する若手のひとりに木村の名をあげていた。木村自身も「早くグレード戦線で先輩方に前を任せてもらえるように力を付けていきたい」と更なる高みを目指す。