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デビューから数か月が経ち、様々なレースで圧倒的な存在感を示している129期のルーキーたち。そのなかでも6連続優勝という勢いで勝利を積み重ねているのが、中野楚樂(宮城)だ。
取手競輪初日も圧巻の走りで勝利を掴み取った中野だが、レース直後の彼の表情は曇っていた。
「どうしたらいいかわからず、小さいレースになってしまった……」と、反省の言葉からインタビューは始まった。
というのも、相手から蓋をされて動きを封じられるという、ルーキーにとって「初めて経験する展開」に直面したのだ。
実は、前走の高知で強引なレースをしてしまった反省から、「今回はいつも以上にラインを大事にしよう」と心に決めて挑んだ一戦だったからこそ、初めて突きつけられた判断の難しさに直面し、ラインを組んだ先輩・関根崇人(福島・94期)を引き連れて勝ち切ることができなかった。
ラインへの責任が一層増したうえで自身の持ち味をどう生かすか。
レースへの向き合うその葛藤こそが、ルーキーの初体験だった。
そんな壁にぶつかった中野を明日支えるのが、同県のベテラン加美山隆行(92期)だ。加美山とのレースは初連携だが、実は、過去にこんな連携がある。
実は、中野が養成所試験を受ける前のアマチュア時代の訓練担当としてアドバイスを送り続けてくれた恩師が加美山なのだ。
初めてレースでラインを組むことが決まり、加美山から「よろしく!」と言われた瞬間、中野は少し安堵したような表情になり、「加美山さんがいてくれてすごく安心」と曇っていた表情が和らいだ。
中野は、プロになってからも加美山から色々とアドバイスを受けており、今回は、宿舎に加美山から教えてもらったケアグッズも持ってきているらしい。
中野は、「現状に満足しているわけではない。いろんな展開を経験して、スケールの大きな選手になりたい」と話す。6連勝中という結果を残しながらも、失敗に学び、悔しさを「成長への糧」へと変えている中野。加美山という心強いパートナーとともに、明日はどんなスケールの走りを見せてくれるのか注目したい。